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「く、そ…こんな、こんなはずじゃない。あそこにいれば完璧なはずだ。見つかっても逃げ切れるはずなんだ、なぜだ…!?」

(足遅いの忘れてんじゃ…?)

「リボンがもう1つしかない…このままでは危険だ。瀬丘、瀬丘!いるんだろう、助けてくれ…っ」

(よ、呼ばないでよぉぉ!)



道のど真ん中で拓を呼ぶ経理。呼ばれた方は涙目になり、いくべきかどうしようかとアワアワしだした。そうこうしているうちに経理の声を聞きつけた生徒がやってきて、狙いを定める。

経理は慌てて立ち上がり逃げようとして…拓を見つけた。



「そんなところにいたのか瀬丘…!早く助けにこいっ」

「な、なんでッスか!こっちこないで下さいよぉっ」

「ぼ、くは先輩、だぞっ!」

「持ち場離れた先輩が悪いでしょうがっ!ひっ、こっちこないで下さいってばぁぁ!」

「情けないぞ瀬丘…!」



あなたもですが。
とはいえず、拓はモールの方へ向かって逃げ、経理もそれを追いかけるように逃げた。

だが足の遅い経理が逃げ切れるはずもなく…。



『つ、かまえた…!』

「な…っ!そんなばかな!はぁっ、僕は2年だ、そっちは…」

『同じ2年ー。じゃ、リボンもらってくな』

「はぁっ、はぁっ、…ま、じで?え、ケーリ先輩早くネェ?」


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