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「…おれ捕まえられるかな…」
「心配すんな。アオのことも含めて、親睦会までは部活は作戦会議すっぞ」
「よっしゃ!俺他の部とかちょっと覗いたりしてみるぜっ」
「オレもみんなに聞いてみよぉ」
「じ、じゃあおれは隠れそうなとことか探しとく。なるべく迷惑かけないようにするからっ」
むん!と意気込んでそういえば、おかしそうに吹き出した豊にくしゃりと髪を撫でられた。俺様なところがあるから、もっと強くいわれ切り捨てられるかと思っていた。
けれど豊は蒼のこともちゃんと考えててくれてるようで、蒼はそれが嬉しくて、自分でもなんとかしたいと思ったのだ。
「ガキ扱いすんなしっ」
「はっ、ガキだろ」
「いやいや部長と同い年だから」
「でも蒼って年下っぽいよな!」
「幸作ひどっ」
さぁ、みんなで楽しむためにも、十分な作戦を練っていこうじゃないか。楽しんで、それに結果がついてきて、部費がもらえるならラッキー、ぐらいの気持ちで挑もうじゃないか。
…ただ1人、経理だけは本気で部費を狙っているみたいだが…。
◆
範囲は、モールまで。
モールの中も入れるがお店は全て閉まってしまうため、ただ建物に入れる、といったところだろうか。
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