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ん?あれ?と頭にハテナを浮かべる幸作に蒼はおかしそうに笑い、幸作がこちらを見ていない隙にチュ、と軽く口付けた。

ブワッ、と真っ赤になって凝視してくる幸作に蒼も赤くなりながら、ごにょごにょいう。



「こ、こういうことしたいって思うの…今は、幸作だけ、だから」

「あ、蒼…っ」

「代わりなんて思ってない。変わり身の早いやつだって思われてもいい。おれが好きなのは、幸作しかいないから」

「っ…お、俺だって!蒼のこと愛してるぜっ」

「あいっ、…も、ハズいこというなよ…///」



そんな、サラッと。
照れる蒼に幸作はキュンキュンと愛おしさを感じつつ、ギュッと抱き締め少しだけ情けない声を出した。

よかった、と。

けれどすぐに復活し、その後2人は本当の恋人として熱い熱い夜を過ごすのであった…。







ちなみに、豊は花梨と別れることにしたようだ。花梨のことは好きだが、どうにも恋人としてというより、弟のようなものとしてしか見られず、蒼への気持ちにも花梨は気づいていたのか別れることに納得した。

部活は豊が朋也に注意してくれたおかげで蒼も出れるようになり、今では花梨も含め7人で楽しく放課後を過ごしている。



「テメェがよそ見したら速攻アオかっさらってくからな」

「豊じゃないんだからよそ見なんてしませーん」

「また独り身になったら僕と遊びましょうね」

「あ、遊ばないですからっ」

「こ、怖い…拓くん、よく堪えられるね…っ」

「オオオレだって怖いしぃぃ…!」

「…全く、騒がしいな。僕を見習って勉強でもするがいいっ!」

「あーおー、好きだ、愛してるぜーっ」

「ちょ、幸作っ!?///」

「あはは、羨ましいなぁ」

「チッ、うぜぇだけだろ、クソがっ」



友人とバカ騒ぎをして、恋をして、フってフられて、それでも彼らの絆は壊れない。

甘い思いも、苦い思いも、ツラく悲しい出来事も、楽しい思い出も。
全てが、青春を刻む1ページとなることだろう。



――END――

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あきゅろす。
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