[携帯モード] [URL送信]
22
よーし今からいくか!といい笑顔で指を鳴らす幸作に、蒼は一瞬ポカンとし、そして声をあげて笑った。気を使わせてしまっている、けど、それについては蒼が触れていいことではない。

ならば蒼は、とことん幸作に "友人" として付き合うしかないだろう。その後本当に豊を殴りつけた幸作に、豊は文句もいわず受け止め、無事全てが解決するのであった。







「おやおや、結局元サヤに戻る感じですか。幸作くんが哀れですねぇ」

「うぜぇ。おい朋也、二度と蒼に手ぇ出すんじゃねぇぞ。蒼は俺のだ」

「分かってますよ。いったじゃないですか、人のモノに手を出す趣味はない、と」

「…チッ」

「ようやく全員揃ったか…てっきり廃部にするものだと思っていたぞ!」



ふん、と毎日出席していた経理は偉そうな態度をとり、拓はビクビクしながらごめんなさいと謝る。

花梨は豊にフられしばらく落ち込んでいたが他に友人も出来、今では部活は退部し、楽しそうに笑顔を見せているようだ。



「謝りませんよ。僕は僕のしたいことをしたまでですから」

「ああ゙?」

「はは…もういいよ、豊。豊が隣にいてくれるだけで、何も怖くなくなるから」


[*前へ][次へ#]

22/27ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!