22
「青野はいつまでトイレにいるんだ?まだし足りないのか、残尿は体によくない。病院にいけ」
「や、戻ります残尿じゃないです」
「頻尿か」
「だから違いますってば!」
からかってるわけじゃなく本気でいってくるから質が悪い。蒼はやはりめんどくさいな、と心の中でため息をつきつつ、2人はみんなのもとへ戻った。
その後ナニしてたのかと聞いてきた朋也にご丁寧にあったこと全てを話した経理のせいで、しばらくトイレにいくときはそれでからかわれることになる…。
◆
『えー、今年の親睦会は趣向を変え、部活ごとに分かれることになった』
『部活?』
『え、俺入ってねぇんだけど』
『話はまだ途中だぞー。内容は鬼ごっこで、…あー詳しい説明はまた生徒会からあるが、まぁ勝つと部費をアップしてくれるそうだ』
部費のアップ。
それを聞いて運動部に入っている生徒はかなりテンションがあがったようだ。ザワザワと騒がしくなる教室内に先生は困り果てている。
だが、蒼も非常に困ったという顔をしていた。
「部活ごとの鬼ごっこ…」
(無理じゃん…)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!