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「んー、幸作、飲みもん何頼んでたっけ?」
「俺メロンソーダ。飲むか?」
「ちょうだい。おれのもどーぞ」
「間接キスだな!」
「おれは嫌じゃないけどね」
「な…っ!///」
にしし、とからかい返すことに成功した蒼は真っ赤になった幸作を見て笑い、口の中で弾ける炭酸に無意識にきゅ、と目を瞑り飲み込んだ。
間接キス。
意識すると、やはり少しだけ恥ずかしい。
「くっそーベロンベロンに舐めてやんぜチクショーッ」
「えっ、それはヤダってば!うわぁぁ…幸作何すんだよもうっ」
「蒼の味…」
「変態かっ」
ツッコみ、2人で笑い合う。
楽しい時間はあっという間に過ぎていくのであった。
◆
ある日のお昼休み。
ここ最近は蒼と幸作、拓の3人でお昼をとることが多くなっていたのだが、今日は拓がなかなかやってこない。
たまに2人に気を使い別の人と食べることもあるが、そのときは必ず連絡をくれるというのに…。
どうしたのか、と2人で心配しながら待っていると、こちらに近づいてくる足音が。しかし、それは拓ではなく。
――ガッ、ガタン
「…え、ゆ、豊…?」
「拓ならこねぇ。花梨を預けてきた」
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