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(好きだ、花梨)

(あぅ…ぼ、僕もだよ…?///)

(花梨、花梨花梨、…っ、花梨っ)

(ゆ、豊くん…?)


――好きなのは…







『ありがとうございましたぁ』

「ゴチになりまーす。…あ、袋おれ持つよ」

「いーっていーって、ほらいこうぜ」

「いやでも…」



放課後、モールでファストフードをテイクアウトした蒼と幸作は、それを外で食べることにした。これくらいは、といって幸作が全て支払ってしまい、ならば荷物持ちぐらいはすると蒼が袋に手を伸ばすも、それも避けられてしまう。

代わりに、幸作の手が差し出され、蒼は小さく笑みを浮かべその手をとった。



「なるほど、幸作そのものが荷物だったのか」

「え、ヒデェ!俺荷物扱い!?」

「あはは冗談だって」

「まーでも、一生蒼のもんになれるならそれもいっかもなぁ。…お、あんま人いねーな、ラッキー」



モールの斜め手前、芝生になっており、そこからは海と本土が見渡せる。奥までいけないよう手前の方で柵がたてられてはいるが、ここでのんびり過ごす生徒も少なくはない。

2人は適当な場所に腰掛け、買ってきたものを広げる。青空の下、ということもあり、より美味しそうに見えた。


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あきゅろす。
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