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フン!鼻を鳴らし、経理は去っていった。やる気がないなら辞めろ、なんて、ちょっと耳に痛い言葉だ。

やる気がないわけではないのだが、催促されたからといって顔を出すかといえば…そうでもない。



「やや、辞めろって…辞めたら、部活なくなっちゃうのにねぇ」

「はは、確かにな!部長になるどころじゃねぇや」

「でも、確かにサボりすぎちゃったよね。…おれのことはいいからさ、2人は部活出なよ」

「なーにいってんだよ。サボりたくてサボってんだっつーの。なー拓」

「う、うん。ああ蒼がいないとオレ泣いちゃいそう…っ」



寂しい、とかそういうことではなく、朋也から助けてくれる人がいないため弄り倒されて、だ。

ぶる、と身震いをした拓に苦笑を漏らし、経理には悪いがもうしばらくサボらせてもらおうということになった。

…そして一方、こちらの2人は。



「…チッ、めんどくせぇな。あいつ入れなきゃよかったか…」

「で、でも豊くんの作った部活なんでしょ?僕、そんな部活に出れるなんて嬉しいなっ」

「クッ、そうかよ」



豊たちも経理から注意を受け、翌日の部活は出ることにした。ここ最近は花梨と2人、部屋の中でのんびり過ごすことが多かった。

外に出れば蒼と会うかもしれない気まずさも部屋の中ならなく、花梨も豊といれることに満足そうにしていた。


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