撰ぶ未来
GWという名の連休も終わり、休みボケも治ってきた今日この頃。蒼と幸作は今日も2人仲良く休み時間を過ごしていた。
「歴史とかマジねみーし…そのあとに英語!もう寝ろっつってるようなもんだよなぁ」
「ここんとこ天気もいいしね、おれもさっきヤバかった…」
「あ、そんときチラッと見たぜ!コクコクしてて蒼かんわいーの」
「み、見るなよ…っ///」
ニシシ、と笑われるとつい顔が赤くなり、怒ったような言い方になってしまう。それでも幸作は気にすることなく繋いだままの蒼の手で遊び、机に顔を乗せてダルーンとやる気のなさそうな様子を見せた。
連休は、2人でもちろんデートもした。といっても映画を見にいき、ご飯を食べ、ゲームセンターに寄って帰っただけの、友人と過ごす休日とそんな変わらないデート。
恋人っぽいところといえばご飯は幸作が奢り、映画館の中ではこっそり手を繋いでいたくらいだろうか。
「放課後俺の部屋こねー?」
「…え」
「あー…ほら拓も呼んでさ、課題しねぇ?今日いっぱい出てんじゃん」
「ああ、確かに。…別に2人きりでもいいけど…たっくん呼ばないと拗ねちゃうかな?」
「拗ねるな、確実に」
じゃあ、誘おう。一緒にやるなら蒼たちの部屋でいいし、と。放課後の約束をとりつけ、幸作は自分の席へと戻っていった。
[次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!