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「あーおー!昼飯いこうぜっ」

「おー」

「俺今日は麺な気分」

「おれはサッパリいきたいなぁ」



あれから数日が経ち、こうして毎日お昼を一緒にし、クラスでもずっと一緒に行動している幸作とはかなり距離が近づいた。中等部で出来た友人たちよりも仲がいいかもしれない。

他愛ない話をしながら食堂に向かう。その途中、あ、と幸作が何かを思い出し蒼を振り返った。



「今日は俺バスケ部助っ人いくから、部活出れねーんだ」

「バスケ部の助っ人?」

「おう。自分でいうのもあれだけど俺結構出来るし、豊には助っ人ガンガンいっとけっていわれてんだ」

「へー…なんでまた…」

「…あー…なんか、部費がなんとかとかいってたような?」



助っ人にいくだけなのになぜ部費が関わってくるのか。何やら黒い取引をしてそうで、蒼はあえて考えることをやめた。



(でも、幸作いないのか…)

「あの先輩ら苦手なんだよなぁ…」

「あー…朋也先輩はなぁ、うん。ケーリ先輩はめんどくせーだけじゃね?」

「めんどくせーって先輩だぞ…」



ケラケラ笑う幸作に注意をしつつも、その通りなんだよなと心の中で頷く。めんどくさいのだ。怖いわけでもうるさいわけでもなく、やりとりがスパッといかないことがとてもめんどくさい。

まぁ、朋也よりはマシだが…。


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