[携帯モード] [URL送信]
10
「う、わっ!?」

「この6人でやっていく。めんどくせぇから仲間割れはすんなよ」

「そういやさぁ、この部活って何やんのー?オレよく知らねーまま入ったんだケドォ」

「ぁ…おれも。昨日もいったけど、運動系はちょっと…」

「喘息持ちだもんな。体育とかもやべーんじゃねーのっ?」



幸作のいう通りだ。
体育なんてまともに受けたことはない。疲れない程度に卓球やバドミントンを少しやっただけで、あとはほとんど審判役だ。

もう幼いころからずっとなので、出来ないことをそんな気にはしてないが。



「…"総合部"、それがこの部活の正式名だ。別名、"なんでも部"」

「「なんでも部?」」

「人にいわれるままに俺が動くとでも?俺は俺のやりてぇことをやる、そのための部活だ」



部長である豊がしたいことをみんなでし、楽しく適当に部活をして過ごそう、というのがこの部活のモットーだ。部活はしておきたいが、人の下につくのは嫌だ。したいことをしたい。そんなワガママから出来た部活。

その理由や内容を知らなかったみんなは唖然と豊を見つめたが、豊はニヤリと笑みを浮かべるだけ。



「は…はは、まぁ、暑苦しい部活になるよりはマシですけど」

「緩いのだーいかーんげーい」

「ふん、僕も好きなことをさせてくれるなら別に構わないがな」

「俺も。このメンバーなら楽しくなりそうだしなっ」


[*前へ][次へ#]

10/75ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!