2 ど、どういうことっ? 日和ちゃん、いっぱいおめめをパチパチして慌てます。 周りの人たちもみーんな焦ってます。 ついに、ついにみんなの日和ちゃんが…! 「知らない間に俺、姫…日和のこと好きになってたみたいだ。だから、付き合って下さい」 「っ…う、そ、嘘、やぁっ」 「嘘じゃないんだけど…」 「ほん、と?僕のこと、その」 「好きだ、日和」 きゅううううん! 転んで痛めたおててをとって、ちゅ、と甲にキスをする相葉くん。もう、王子様みたいっ。 日和ちゃんはお顔を真っ赤にして、おめめを潤ませました。 ドッキンドッキン心臓がうるさくて、もう何がなんだか分からなくなっちゃってます。 「僕、僕も好き…相葉くんが好きぃっ!」 「俺に日和をくれるか?」 「うんっ、全部…ぜぇーんぶあげるのっ。も、もらって下さいっ///」 「一生返さねぇから」 「ふぁぁぁ、も、相葉くんかっこよすぎなの…っ」 ふらり、と体が傾く日和ちゃん。 気をしっかり持って! ようやく、両想いになれたんだよっ。相葉くんが、大好きっていってくれたんだよ! 「幸せすぎて、うぇ、泣きそうなの…っ」 「…今は泣いてもいいぜ。ほら」 「ふっ、う、うぁぁぁんっ!好き、しゅきぃ相葉、くっ」 「ん。…はは、気づくの遅くなってごめんな」 ぎゅううっ、ぎゅうううっ。 強く強く抱き締めて、もう離しません。 2人の邪魔が出来る人なんて、いないでしょう。 だって、こんなにも2人は幸せそうなんだから。にぶちんでちょっとズレた王子様と、学園一可愛くてちょっぴしストーカーなお姫様。 ナイスカップルになりそうだね。 「すきっ、うぅ、ち、ちゅー…してほし、のっ」 「…喜んで」 ちゅっ。 「ふへ、えへへ、も、一回したい、な///」 「じゃあ、人のいないとこいくか」 王子様を落とすのはとっても簡単だったでしょ?お姫様のように、運命的な出逢いを果たせばいいんだから…ね? めでたし、めでたし! ―オマケ― 「なに、ようやく付き合うことになったの?遅すぎでしょ、もう」 「よかったなー相葉。姫も、末永くお幸せにな」 「…遅かった、のか?」 「相葉、結構前から姫のこと気に入ってたよな」 「日和もちゃんと告白すれば、もっと早く付き合えたかもしんないのに…」 「はぅぅ、だって、相葉くん前にするとドキドキしちゃう、だも…」 「ふ、日和可愛すぎ」 「ふぁっ、い、いきなりのちゅーはビックリするからだめ、なの!///」 「えー…。まぁ、分かった」 「なにこの2人やだ甘すぎる吐きそうどっか城にでも籠もってればいいのに」 「は、はは…」 学園一のお姫様と相葉くんは、学園公認のカップルとなりましたとさ、おしまい。 →あとがき [*前へ][次へ#] 【戻る】 |