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ストロー
ちゅううううっ。


相葉くん、今日はストローを使ってジュースを飲んでます。食堂のリンゴジュースはストローがついてくるみたいだね、新発見!



「ふぁぁぁ、リンゴさんが相葉くんの中入ってくよぉっ」

「ヤメテその言い方日和に相応しくないでしょ」

「だってだって、…リンゴさん羨ましいの」

「どうしてこんなストーカーじみた子になっちゃったの」

「ふぇ?」



日和ちゃんは小首を傾げます。
圭ちゃんはとっても呆れたようにため息をつきました。

可愛い可愛い日和姫。
今は食堂でお昼を食べてる相葉くんをこっそり見つめています。でも気づいてないの相葉くんくらいだね!

日和ちゃん、みんなに見守られてます。



「日和さぁ…あいつとエッチしたいとか、思ったりするの?」

「…え、ち…えええ、エッチ!?///」

((うわああ日和ちゃんがエッチだとぉお!?))

「あ、意味は分かるんだ。で、どう?」

「あぅ、あの、えとっ…ぼ、僕は相葉くんが好き、なだけで、え、えっちは女の人とするので、えとえと、大人にならなきゃダメなの!」


ぶぁぁぁぁ。



お顔を真っ赤にして日和ちゃんはいいます。あらら、周りの生徒は何を想像してるのかな、みーんな前屈みになっちゃったよ。

でも圭ちゃんビックリ。
日和ちゃんって、無知に見えてそうじゃないんだね!



「日和…よかったよ、なんか安心した、うん」

「…うぇぇ?…っあ、相葉くん食べ終わっちゃった!」

「日和が遅いからでしょ」

「うぅ、もっとかっこいい相葉くん見てたかったのに…」



しゅん…って落ち込んじゃうよね。
同じクラスだったらよかったのに、そうじゃないから休み時間はとっても貴重なんです。

うりゅうりゅ、目に涙が溜まってきました…あ!



「…姫…?何泣いてんだ?」

「えぅ…?っ、みぎゃ!あ、相葉くんっ」

「よぉ。どっか具合でも悪いのか」

「ち、ち違っ、えと、あの、うぅぅ…圭ちゃぁん」

「……」



ツーン、と圭ちゃんシカトします。
日和ちゃんってば、相葉くんに声をかけられることには慣れてないんだね。とっても初々しくて可愛いよ。

でも相葉くんが心配してるから、早く応えてあげて!



「…あ、おい相葉、ストロー落ちそう」

「ん?…あ、なんでだ」

「知るかよ」

「ストロー?…す、ストロー!」

「「…へ?」」



みんなの声が重なります。
あ、圭ちゃんと伊藤くんは次に何をいうか想像ついちゃったみたいだね。

ちょっぴし冷めたお顔をしたよ。



「ストロー、ほ、ほしくて!えと、…相葉くん、いらないならく、下さいっ」

「姫、ストロー使う派なのか。ここの食堂一部の飲みもにしかんついてこねぇしな…はい」

「うぇ、い、いいの…?」

「俺もういらないから、これでよきゃ」

「あ、ありがとぉ!」


ぽやんぽやん。



お花を撒き散らして、日和ちゃんはお礼をいいました。相葉くんも日和ちゃんが笑顔になって満足そうです。

じゃ、といって行ってしまいましたが、日和ちゃんの頭の中はお花畑になっていて寂しくもありません。



「えへへ、もらっちゃった。相葉くん優しいの」

「えー微妙…てかそれ、…使うの?」

「つ、使わないよっ!/// ち、ちゅーは付き合ってからだもん…大切にとっとくの」

「関節キスね。…ふぅん、ってことは日和はまだ未経験かぁ」

「んぅ?」


ニヨニヨニヨ。



圭ちゃんは "未経験" の部分を強調していいました。日和ちゃん、気づいて、周りの人がハァハァしてるよ!
学園のアイドル日和姫の性事情に、みんなはとっても興味津々なのです。

関節キスで恥じらうなんて、とっても可愛いね!日和ちゃんに想われてる相葉くんが羨ましいです。



「…ねぇ日和、日和の好きな人は誰?」

「ふぇ?…あの、相葉くんだよ?」

「じゃ、彼が傷ついたらどうする?」

「えぇぇ、やだ、相葉くん怪我するのイヤ!なんでなんで、やだぁぁっ」

「なら大丈夫かな…日和がそう望むならきっと、ね」

((ゾク…ッ))



密かに日和ちゃんの邪魔をするなと、周りへ威嚇する圭ちゃんでした。


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