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近い、近すぎる。何もシングルベッドに男2人で寝ることはないだろう。銀の部屋も用意してあるし、そちらで寝れば済む話しだ。なのに2人はずっと一緒に寝ていて、それだけに飽きたらずお風呂も、どこにいくにも一緒で。

由良が銀に心を開いているのはよく分かるし、パパにとって嬉しいこと。銀も由良に懐いているのは分かるが、恐らくそれ以上の感情を持っているはずだ。


(まぁ、でも)


由良が笑顔を絶やさずにいてくれるなら、男同士だろうと構わない。銀が由良を泣かすことがないなら、相手が銀でも構わない。小言は小さく、器は大きく。2人の間に生まれているだろう気持ちについては、口を出す気はないのだ。

パパは2人をしばらく見つめてから、そ…っと部屋から出て行った。…それを、うっすらと目を開けて銀が見ていた、なんて知らずに。







『き、きたっ、レッドデビルに道あけろっ』

『デビル?今はウルフでしょ。ほら…飼い主付きだし…』

『どっちにしろコエーもんはコエー!よ、避けろ早くっ』

『さすが "赤犬の飼い主"、抱っこされて寝かけてるぜ…』



ひそひそといつも以上にうるさい外野に、銀は由良の顔が見えなくなるよう抱き締めなおし、周りを睨みつけた。


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あきゅろす。
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