12 抵抗ぐらいしてくれないと心配だと思いつつも、銀も調子に乗って吸い付き、小さなアトを1つ2つと残していく。 「っ、…う、ぁ…っ、銀、もーやら、やだ」 「ン…ちゅ、もっと、したい」 「変になるからやだ…」 「…分かった…」 (アト、つけれたし…またこん、ど) あんまりやると、泣かせてしまうかもしれない。泣いて、それでも抵抗する気力すら出してくれず、されるがままになってくれるだろう。けれどそれじゃダメなのだ。抵抗がなくても強姦は強姦。 銀は内にくすぶる熱を理性で抑えつつ、うるうる目を潤ませてちょっぴり睨みつけてくる由良の目尻にキスをした。 「銀…ちゅーとか舐めるの、好きだよね…」 「由良、だから」 「…まぁ、ポチたちも、好きだよなぁ…」 (……一緒、かよ) 確かに、犬になるといったのは自分だけれど。まだ由良の中でその程度の認識なことに少しショックを受けつつも、その立場を利用してやろうと銀は思った。赤く色づいた首筋のアトに触れ、ニヤリと口角をあげる。 ああ、その姿はまるで、犬というよりも獲物を前にした狼のよう。 「ゆ、」 「あっつい…あーもーこのまま溶けちゃいたい…」 「…家、帰る?」 「んー、涼む。ぎーんーおれもう動けないー」 「由良、わがまま、…かわい」 [*前へ][次へ#] [戻る] |