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ちなみに、その翌日宮本秀和はあの悪魔に立ち向かったヒーロー、いや強きママだ、と讃えられることになる。







「はい、いただきます」

「「……」」



無気力な由良と、由良以外に心を許していない銀がいうはずもなく、いつも通りといえばいつも通りな食事が始まった。今日の夕飯はシチュー。ゴロゴロと大きめの野菜がたくさん入っていて、美味しそうだ。



「2人とも、久しぶりの学校はどうだった?」

「…だるかった」

「はは…秀和くんは?元気だった?」

「凄くうるさかった」



ムム、とちょっとだけ眉間にシワが寄る。それでもこうしてすぐ答えが返ってくるあたり、まだ心に余裕があるのだろう。ヒドいときは箸すら持とうとしないのだから。

そしてパパは銀にも視線を寄越す。しかし銀は、睨みつけるだけで答えなかった。会話はほとんどない、でも、暗いわけでもない。そしてその食事が終わりかけたとき。



「…由良くん…」

「…も、食べれない」

「食べれないじゃないでしょ、グリーンピースだけ残ってるじゃないか」

「…由良、嫌い?」

「食べる意味が分からない」

「栄養があるからだよ」


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