[携帯モード] [URL送信]

事実を知りたい。けど、由良が答えてくれるのか不安なとこがあるし、聞いたことによってあの不良に話が伝わり、目をつけられるのも怖い。

お前がいけよ、となすりつけあっている…と。



「ちーっす!ひっさしぶりー」

『『み、宮本…!!』』

「お、おう?何だよお前ら…こえー、近寄んな」

『んなこといわずに聞いてくれ宮本!実は赤飼のことなんだけど…』

「まーた来てねぇのか?…っているじゃん。何だよ一体」



そのクラスに入ってきた黒髪短髪の青年に、クラスメートは神の助けか、というように青年に駆け寄った。その様子に若干引きつつも、由良のことだといわれてクラスを見回し、首を傾げる。

いつも通りきていて、ダラーとしている由良。何も変わったとこはないが…。



『それがっ、あいつどうやって学校まできたと思うよ!?』

「どうって…歩いてだろ?あ、おじさんに送ってもらったとか」

『ちげーよ!…聞いて驚くなよ…赤飼のやつ、あのレッドデビルに横抱きにされて登校してきたんだよっ』

「…え…いや、まっさかぁ」

『ほんとよ!私も見たのっ。睨まれちゃって、怖かったぁ…っ』



何でだろ、脅されてるのかな、やべーよ。と口々にするクラスメートに、青年は信じられないといった顔をした。


[*前へ][次へ#]

46/168ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!