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「由良くん学校の準備した?」

「あー…えー?」

「えー?じゃないでしょ。明日から学校だよ」

「んー」



銀の上に由良が座って、その上にラッキーが座って。そんな彼らに声をかけたパパは、いつも以上にやる気のなさが伝わってくる返事に溜め息をついた。もう毎回のことだから特に焦りもしないが、"また" 不登校になるんじゃないかと少し不安もある。



「…由良、がっこ?」

「3年生」

「いくな。…俺と、一緒、いろ」

「…父さんおれ「ダメです」…けち」



後ろからギューッと抱き締めて甘えてくる銀に甘えようとしたが、速攻却下された。由良はさらにやる気をなくし、ずるずると体を倒して銀の膝に頭を乗せた。ドキリ、と密かに銀の心臓が飛び跳ねる。



「そういえば…銀くんも、学校は?」

「…知らね、え」

「知らないって、どこ通ってるの?」

「第一にいたっけ…?」



うむむ、と思い出そうとするも、一瞬でやめた由良は手でチチチと猫を呼ぶ。しかし、諦めて正解だ。銀は市立第一の生徒ではないのだから。

由良の呼びかけに寄ってきた3匹の猫に若干驚きつつ、銀は由良の髪を撫でながら嫌そうに答えた。



「…宝寿、2年」

「え、あの宝寿学園!?」

「わー銀年下だー」

「由良、…先、輩」

「あはははは」


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あきゅろす。
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