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だから、きっと、抵抗するのがめんどくさい以前に、由良はそこまで嫌がってなかったのかもしれない。



「んー…」

「由良、寝る?」

「んんー、銀も寝んね」

「…ああ」



ぽむぽむ、と呼ばれるままにベッドに再びあがり、由良をギュウッと抱き締める。やがて聞こえてきた寝息に、銀は口を歪ませ、首筋へちゅ、ちゅといっぱいキスをした。今は好きの意味合いがちがくても、必ず手に入れてみせると密かに闘志を燃やしながら。







「由良くん銀くん、ラブの散歩お願ーい」

「うぇぇー?」

「お父さん忙しいから、ほら、働かざるもの食うべからずだよ」

「じゃーご飯いらないー」

「由良くんあのねぇ…」



春休みももうすぐ終わり、という今日この頃。夕方の犬の散歩を由良たちにお願いするも、いつものようにやる気のない返事を返されてしまった。夕飯あげないよ、という脅しも由良には効かない。こちらが食べさせない限り、食べる気すら起こさず本当に何日も食べない、ということもあるのだ。

由良パパは困ったように眉を寄せ、あ、といいことを思いついた声を出した。



「よし分かった、散歩いってくれないと、銀くんの夕飯抜きにするよ」

「…あ゙?」

「いいのかなぁ由良」

「うぜぇ。…俺も、いら「父さんのばかー」…ゆ、ら?」


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あきゅろす。
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