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「入らなくても死なな、」

「そういう問題じゃないでしょ。もー今日はほんとどうしたんだ。お風呂だって、ここ最近は自分から入ってたじゃないか」

「そうだっけ…?」

「これ以上無気力めんどくさがりになったら、ソファーと一体化しちゃうよ。早く入ってきな」



それでもいいかも、と思いつつはいはいとダルそうな返事を返し、ようやく由良は動き出した。今日、由良の様子はいつも以上におかしかった。ベッドから起きあがってくる気配もなく、無理やり食べさせたご飯はどこか事務的で。いつも以上にぼんやり外を眺め、動物たちの相手もしなかった。


(…銀くんがいない、から…?)


そういえばお風呂も、銀が入るとき一緒に入っていた。ご飯のときも銀の様子をずっと見ていて、一緒にのんびりした時間を過ごして。まさか、この数日でそこまで銀に心を許し、なくなったはずの気分を戻しかけていたというのか。

…いや、まさか。
ありえないだろう、そう考え、パパは今日は早くあがってきそうな由良のために片付けを手早く済ませていくのであった。







さらに、翌日の午後。
赤飼家の前に佇む赤い髪の不良に、ご近所の奥様たちが警察へ通報しようかと怯えていた。


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あきゅろす。
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