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「ってダメダメ!本人がなるっていっても銀くんにはお家があるでしょ!心配するよっ!?」
「…うぜぇ、オッサン」
「おっ、…由良くん…父さん、泣いていいかな…」
「どうでもいい」
…とりあえずは、風邪と怪我が治るまで、ということで。
◆
犬になる、といったところで突然懐いてベッタベタになるわけでもなく。由良パパが作ったリゾットを部屋の隅で食べ、薬を飲んだ銀は、そのまませわしなく動くパパやダラダラしている由良を警戒しつつ、やはり部屋の隅で外を眺めていた。
自分の家の、自分の部屋から見る風景とは似ているようで違う。とても、空が明るく見え、何だか不思議な感じがする。
「銀くん、そんなとこにいたらまた熱あがるよ。せめてソファーに移動してブランケット羽織ってないと…」
「……」
「体も痛いだろうに。由良くんも何かいって、銀くんまた苦しーってなるよ」
「んんー…」
「はぁ」
大きなため息。
ならばせめて、とブランケットを銀に手渡すも、睨まれて受け取ってくれなかった。
「もう知らないよ?由良くん、父さん仕事するから銀くんのことよろしくね」
「ふぁいとぉー」
「…やる気なくす言い方だなぁ」
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