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＊ 何度も、こうして本当のことを話そうと持ちかけてみたりもした。…けれど優人は、無表情のまま断るだけ。 見ているのがツラい。 騙しているのもツラい。…けれど本当は、真実をいうのが怖い。だから、未だ優人に縋っているのだ。勝手に話せば済むことを、わざわざ相談して。 「…分かった。なら今度、一緒に昼飯を食おう」 「え…」 「少しでも秋山の心の支えになりたいんだ。俺を守ろうとしてくれてる秋山を、俺も守りたい」 「せん、ぱ…」 「…は、はは、今すげぇハズいこといったな。それじゃ、俺はいくが…何かあったらすぐいうようにな」 つい、真剣な目で優人の頬に触れながらいってしまったセリフに省吾は焦りつつ、その場を立ち去っていった。残された優人は触れられた頬に触れ、少しだけ元気をもらう。だが、それだけでは１日も保たなくて。 そのことを見ていた親衛隊に捕まり、優人は再び暴力を受けるようになった。殴られ、蹴られ、優人はそれを無言で受け入れる。なくことも喚くこともせず、いつかのように。省吾にバレないようになのか、顔に傷がつけられないのが唯一の救いだった。 ――ガチャ 「っ、…は、ぁ…」 ［*前へ］［次へ#］ [戻る]  |