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嘘か本当か関係ない
「…ムカつく!」



バン!と持っていたクッションをベッドに叩きつける美少年、照。この苛立ちの原因はもちろん、優人だ。とある時期から省吾が優人に話しかけるようになっていてムカついていたというのに、ここ最近はそれ以上の接触をしている。

それも、笑顔と、どこか寂しそうな顔をしながら。照は笑顔こそ見たことがあれど、あそこまで表情を変える省吾はみたことがなかったし、なんだか笑顔の種類も違う気がした。優人には、そう、愛おしさが混じっているような…。



「っ…ありえないんだから!だって、省吾は僕のだもんっ」



親衛隊に入った。他の人に埋まってしまってでも、少しでも省吾の近くにいたいと思って。だがいつだったか1人になったところを狙って夜の誘いをかけたとき、省吾は自分を見て驚き、そして…頷いてくれたのだ。

それから数年。照が寄っても他の子とは違ってあしらわれることもなく、実際は親衛隊の誘いを断っている省吾も照の誘いには乗ってきて。だから、ずっとずっと両想いだと思っていた。会長と、その親衛隊。その関係のせいで付き合えないだけで。


…なのに。

優人がきてからそれらが全て変わった。早く排除しようとしても優人は辞めなかったし、ケガをする優人を省吾が気にかけるようになってしまった。さらには、バックに沖流という強力な人物をつけて。


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