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そういってふわりと笑うしーくんに、僕も嬉しくなって笑顔を返した。
誰にでも優しいしーくんだけど、この笑顔は僕にしか向けないんだって。

…ちょっと、優越感。


でもね、そのせいで羨ましがって嫉妬する人はたくさんいるの。特に生徒会の皆様に近づこうものなら、親衛隊やファンから制裁が下るほど。

けど僕は。
しーくんが親衛隊や他のみんなに、手を出すなって中1のときにいってくれたんだ。



『大事な幼なじみを傷つけることは許さない!カナとは幼稚舎のころから友達なんだ。ランキングだかに入ったくらいでカナを傷つけるくらいなら、俺はカナとこの学園を出てってやるっ』



小学校のころからかっこよかったしーくん。中学にあがってランキングに入って、その1年間は僕小学生だったからよかったんだけど…入学して、僕がしーくんといるとこ目撃されて、その途端、イジメが始まったんだ。

それを知ったしーくんは、みんなにそういってくれた。
それからイジメはなくなったんだけど、付き合ったのはこれの1年後だし、ね。

そのとき、付き合ってることは内緒にしよう、ってことになったの。
幼なじみっていうだけで今も小さな陰口はある。なのに付き合ってるなんて知れたら…僕どうなるか分かんないし…。


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あきゅろす。
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