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そういって、しーくんは背を屈めてきた。かっこいい顔が近づいてきたことにドキドキしながら、僕も少し顎をあげて、目を瞑る。
――…ちゅ
「んぅ…」
「…今日はご飯多めに頼むな。着替えてくる」
「う、うん…/// う、うがいもちゃんと、ねっ?」
「ああ」
ひゃー顔熱い!
何度しても慣れないよぅ…。
手でパタパタ煽ってから、キッチンに戻って盛り付けてを。
幼なじみなのにキスなんてするの?と思う人もいるよね…でもその、実は僕たち…つ、付き合ってます!
幼なじみっていえるほど小さなときから一緒で、それこそ一番の友達で理解者だと思っていたしーくん。
でもしーくんが中3、僕が中2のときに、しーくんがね、好きだ…って告白してくれたの。
ずっと友達だと思ってたから凄くビックリしたけど、凄く嬉しくてドキドキして。
こんな学園で同性愛は普通だから、僕もすぐしーくんのことが好きだったんだ、って気づいた。
えへへ…それから4年、もうずーっと付き合ってるんだ。
「…カナ、今日は何もなかったか?」
「うん、少し羨ましがられたけど、今日はなかったよ」
「ならよかった。いつもいってるが、何かあればすぐ俺にいえよ?」
「ふふ、ありがとしーくん。…よしっ、こっちも準備出来たよっ」
「ハンバーグか、うまそうだな」
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