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「めぐる!会いたかったです」
「待たせたな!どうしたんだっ?!」
「ご飯誘いにきたよーん」
「あ、もうそんな時間なのか!じゃーいこうぜっ!あ、奏もいくぞ!」
「えっ」
「ほっとけんなやつ」
「ダメだぞ仲間外れは!それに最近奏も付き合い悪いしな!ほら早く!…っそ、そうだ!信司も呼ぼうぜっ、な!?みんな一緒の方がいいだろ!?」
なーなーと3人の服を掴んで駄々をこねるめぐるくんに、嫌そうな顔をしていた3人がデレッと鼻の下を伸ばした。
それから、会長様が僕を睨みつけながら、
「めぐるのためだから勘違いすんじゃねぇぞ。早く信司呼べ、クズ」
…って。
めぐるくんにも早く早くと急かされて、仕方なくしーくんに電話した。
仕事中だと思う。
ごめんね…?
『…カナ?どうした?』
「あ、あの…今、忙しい?」
『ああ、…いや、大丈夫だ』
「えっとね…ご飯、いかないかな…って。…めぐるくんが」
『…どういうことだ?』
「さ、誘われちゃって、しーくんも一緒がいいって会長様たちにいって、それで…その」
『脅したのか…はぁ、あいつら…。分かった、先いっててくれ。絶対いくから、とな。…もちろん、あいつらなんかじゃなく、カナのために』
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