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部屋ではすっかり変装しなくなっためぐるくん。でもだから何が変わるわけじゃなくて、すぐ近くに座ってるのに声はやっぱ大きい。
ほんとに宣言通り、しーくんのこと聞いてくるんだよ…?
なんか、ちょっとだけ嫌だって思う僕は嫉妬深すぎるのかな…?
でも、嫌な人になったとしても、しーくんがお部屋で頑張ってるなんて教えたくないんだ。
「こうなったら夜部屋にいってみるか!」
「えっ!?で、でも生徒会の部屋には僕らはいけない、よ?」
「おれは特別だからな!天馬にもらったカードキーならどの部屋でもいけるんだぜ!?凄いだろ!」
「もら、たの…?」
「おう!いつでもこいってさ!きっとこれで信司の部屋も入れると思うんだ、だからと、友達として説得しておれが連れ戻してやるんだ!」
「で、でも勝手に入るのはどうかとお、思うよ?」
そんなことしないで、お願い。
何いったか覚えてないけど、とにかく勝手に部屋にあがるのはダメだってめぐるくんを説得してた気がする。
最後は頷いてくれてたけど…分かってくれたのかな?
一応しーくんに報告しておかないと…。
――ピンポーンッ
「あ!誰だ!?おれ出てきてやるなっ!」
「え、待って!めぐるくん変装…っ」
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