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しーくんのことを聞きたいといっためぐるくんは、どこか少し興奮してた…気がする。

でも荒木くんはチラッと僕の方を見てから、話を、めぐるくんの興味の対象を変えるように割り込んできた。
そう、だよね…仕事してないのはそっちなんだから…しーくん、頑張ってるのに…。



「あんまおっせぇと天馬さんも四葉さんも泣いちゃうかもだし、いこーぜ」

「そうなのか!?じゃー早くいってやらないとな!奏、部屋帰ってゆっくり話しような!」

「いこいこぉー…余計なことはいうなよ、か・な・で・チャン」

「っ!…ぁ…」



荒木くんが、一瞬だけ僕を睨んでめぐるくんとここから消えていった。
なんか、凄く嫌な感じのする言い方だったな…わ、忘れよっ。

そのすぐあとチャイムが鳴っちゃって、僕は慌てて化学室まで走って向かった。







「なーなー!信司もやっぱ人気なのか!?親衛隊とかあんのかな?!」

「う、うん。生徒会の皆様、そうだから…」

「そっかー…いつもどこにいるんだ!?おれが説得して連れ戻してやりてぇんだ!」

「え、と…どこ、だろう…」

「なんだよ知らないのかよ!あ!嘘ついてねーよな!?」

「う、うん。ごめんね、知らなくて…」



そういうと、しょうがねぇな、ってめぐるくんは笑った。


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