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「こら隆太!そういうこといっちゃダメなんだぞっ!でも奏も人の通行の邪魔はしちゃダメだからな!」
「…うん」
「なーなーそれより一緒に生徒会室いこうぜ!すげー美味い菓子があるんだっ!」
「え、でも授業…化学だよ?受けるために戻ってきた、んじゃ…」
…荒木くんと一緒、だったし…。そう思ってたんだけど、違うみたい。
元々生徒会室にいて、荒木くんが教室に忘れ物したから一緒にとりにきただけ、なんだって。
どういう理由で一緒になったのかは分かんないけど、『隆太はおれがいないとダメなんだよな!』って大声でいって、荒木くんも嬉しそうに頷いてた…。
殺気が、さらに増したの気づいてないのかな。
「あ、の、僕は授業、で、出るから…」
「そうだよ、嫌っつってんだからほっとこーぜぇ?」
「で、でも…!お、おれが誘ってやったんだし、それに!信司のやつまだサボってんだぜ!?おれ、直接注意したいから奏に居場所聞きてーんだっ!」
「え…しーくんの、こと…?」
「えぇーそれこそほっときゃいーじゃぁん。俺拗ねちゃいそーう」
「んだよ甘えん坊だな!」
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