２２
「ぁあﾞ？テメェこそ何様のつもりだ。この俺を誰だと思ってやがる…」
「知るか！それにおれはテメェじゃないっ、長嶋めぐるだ！！」
「編入生ですよ、天馬。…めぐる、この人はこの学園の生徒会長です」
「えっ、会長なのか！？」
すげーな会長なんて！と、さっきまで怒っていたのに今度は尊敬しだした。
声も大きいし、立ち上がってるし、相手は会長様だから凄く注目を浴びてる。
『キモイ』とか『やめて』とか色々聞こえるけど、この人たちは気にしてない…みたい。
め、めぐるくん、せめて敬語使おうよ…っ。
「ふーん…お前が四葉のお気に入りか…」
「お前じゃない！めぐるだ！」
「クッ、確かにおもしれぇ。媚びねぇとこがまず新鮮だな」
「私が先に目をつけたんですよ？」
「知るか。おいお前…あーめぐる。気に入ったぜその態度、しばらくはめぐるで遊んでやるよ」
ニヤ、と笑った会長様に、めぐるくんは遊び相手がほしかったのか、って変な勘違いをしたの。
会長様は否定しないで適当に合わせた返事をして、『天馬って呼べよ』と全校生徒にしてみれば爆弾発言を。
それだけじゃない。
めぐるくんを引き寄せて、…キスをした。
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