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「あっ!お前誰だ!?勝手におれのこと抱き締めてんじゃねーよ!!ビックリするだろっ!」
「ごめんごめぇん。俺はぁ、荒木隆太っていうんだぁ。ちなみに生徒会の会計してまーす」
僕の斜め左後ろに…つまりめぐるくんの隣の席にいた荒木くんが、めぐるくんの腕を引っ張って自分の膝の上に抱き寄せたの。
ケラケラ笑ってるけど、クラスの子はそれどころじゃないみたい。
凄い剣幕でめぐるくんのこと罵倒してる。怖い…僕もこれ、経験してるから…。
「生徒会?」
「そ。四葉さんから話聞いててぇ、実際見てみたらちっこくてオモシレーんだもぉん」
「ち、ちっこくないし!いい加減離せぇえっ!」
「えー俺、君のこと気に入っちゃったしぃ」
そういって、荒木くんは後ろからめぐるくんのほっぺにチュッてキスした。
その途端『ギャアアア』ってクラスとめぐるくんから悲鳴があがって、ビックリして耳を押さえた。
「何すんだこのやろー!それにおれは君じゃなくてめぐるだ!!き、キスとか好きな人以外にしちゃいけないんだぞっ!!」
「えー古いなぁメグはぁ。俺、セフレの子とよくしてるしー」
「せ、セフレ!?ダメなんだぞそういうの!!よくない!自分のためにもやめるべきだっ!!」
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