[携帯モード] [URL送信]
15
び…っくりしたぁ…。
あの、生徒のこと実は結構大切にしてたと思う先生が、黒板を殴ったの。
あんなに怒鳴ったの、初めて見た…この前会ったときと別人のよう。

よく見てみると、副会長様と同じ目でめぐるくんのこと見てるし…一体、職員室で何があったの?



「や、やめろよ!おれのことで争わないでくれ!おれはこんなの平気だからさっ!!」

『めぐる…』

「なぁっ!それよりおれの席はどこだっ?!」

『ああ、そこの空いてるとこだ。鈴代の後ろな』

「鈴代?誰だそれ…あっ!奏じゃねーか!!なんだ一緒のクラスだったのかよ!声かけろよなーっ」

「え、あ、の…っ」



先生がこっちを指差して、めぐるくんがやっと僕に気づいた。
そしたら、走って近寄ってきたんだ。

うう、僕まで目立ってるよ…。
後ろに席が増えてたからもしかしたらとは思ったんだけど…嫌だな、って思う僕は、嫌なやつなのかな…。


…でも、次の瞬間、クラスの空気はさらに険悪なものへと変わった。



――グイッ

「うぎゃっ!?な、なんだ!?」

「うわーなにこれぇ、なんかチョーおもろいんだけどぉ」

『『いやーっ荒木様ー!』』

『やめて、そんなの触らないでぇっ』

『離れろオタクーッ』



[*前へ][次へ#]

22/156ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!