12
とにかく、準備を済ませてもう靴を履いて待ってためぐるくんに謝って、食堂にいくことになった。
…6時だよ、まだ…。
「のろまだなー奏は!」
「ご、ごめんね…」
「もういいって!次からは気をつけろよな!」
「うん…あ、あのね、昨日出来なかった学園の話、したいんだけど…」
「あーここホモ校ってやつだろ?チョーありえないよな!キモい!おれ巻き込まれたくねーよ絶対!!」
「っ…そ、そんなこといわないでっ」
髪の毛とメガネでよく見えなかったけど、めぐるくん、今嘲笑うかのようにそういった。
確かに同性愛は世間では受け入れられにくいことかもしれないけど、少なくともこの学園では、真剣に恋してる子がたくさんいるのに。
僕だって…しーくんだって、そのうちの1人なのに…。
なのに、笑ってキモいなんていわないで。巻き込まれたくないのは分かるけど、ありえないなんていわないで。
「な…なんだよおれ間違ったこといってねーし!!普通は男と女で恋愛するもんだろっ!」
「こ、ここを外と比べちゃ…」
「謝れ!友達のいうこと否定しちゃいけないんだぞ!早く謝れよっ!!」
「っ…ご、めん…」
「…おう!仕方ねーな、そこまでいうなら許してやるよ!」
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