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「あ!なんだよ起きてるなら返事しろよな!!奏っ、メシいこーぜっ!」
「え…な、なんで部屋の中にいるの…っ?」
「鍵開いてたんだ!それに奏起きねーから起こしにきてやったんだぞ!感謝しろよな!!」
「ま、まだ5時半だよ…?8時前に出れば間に合うのに…」
「そうなんだけどな!おれ楽しみで早く起きちまったんだ!だからもうメシ食ってガッコいこーぜ!!」
ほら、早くしろよ!
っていって部屋を出て行っためぐるくんに、思わず唖然とした。
部屋には勝手に入ってくるし、自分が起きたからって朝からあんな…待っててくれればいいのに。
昨日の夜もそうだった。
夕食から帰ってきためぐるくんは凄く機嫌が悪そうで、いきなり『謝れよ!』…って。
謝ることしてないけど謝ったら、『おれは優しいから許してやるぞ!』って。
そのあと、まだ9時なのにお風呂入って寝ちゃったんだよ?
そりゃ、朝早く起きるよね…ふぁ、眠い…。
「おーい奏ー!!」
「ま、待って、今用意するから…っ」
も、もしかしたらほんとは初日で緊張してるのかもしれない。
今日くらいは仕方ない、かな。
…昨日副会長様にしたこと考えると、そうでもなさそうだけど…。
しーくんも、副会長様が機嫌よすぎて怖いっていってたし。
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