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「何いってんだよメシは大勢で食う方が美味いんだぜ!?ほら奏!」
「ぁ、…あの!じ、実は僕、他に約束があ、あって…だ、だからごめんね?ふ、副会長様といってきなよ…ね?」
「はぁあ!?なんでおれといくって約束したのに違うやつと食うんだよ!おかしいだろ!」
「めぐる、今日はいいじゃないですか。2人でいきましょう?」
「仕方ねぇな…あとで謝れよ!?」
バン!と閉まるドアに向かって、僕は小さくうん、と頷いた。
なんか…嵐が去ったみたい。
これから毎日めぐるくんと一緒なのかぁ…しーくん…もう会いたくてたまらないよぉ。
はぁ…ご飯、なんか作ろ…。
◆
――ドンドンドンッ!!
「奏ー!起きろ朝だぞーっ!!」
「っ…!?ん゙、なに…」
「かーなーでー!!」
う、うるさい…寝起きの頭に響くよぉ…。おかしいな、僕、目覚ましかけ忘れたのかな…鳴ったのを止めた記憶もないし。
え、ってことは寝坊しちゃった!?
そう思って慌てて起きて目覚ましを見てみた。…ら、まだ5時半だった。
セットしてある時間より、1時間も早い…。
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