8 うぅ、しーくん…っ! 片付けだって、ほとんど僕がやったのに!めぐるくんは漫画本読んでただけなのに、なんで僕のせいみたいになってるの…? 悪気はなさそうだけど、僕、めぐるくんとは合いそうもないよ…。 …に、しても…めぐるくん遅い。まだきたばかりのめぐるくんにお客さんなんてくるのかな。 僕、見に行った方が…いいかも。なんか凄い大声出してる。 ――キィ 「…あの、めぐるくん…?」 「あっ!おっせーぞ奏!!んじゃー3人でメシ食いにいこうぜっ!」 「え、3人って…ふ、副会長様っ!?」 「こんばんわ」 な、なんで副会長様が…っ!? 一応面識はあるけど、それでも驚いて固まってたら、めぐるくんに腕を掴まれた。 ギリ、と音がするほどの力で。 痛い、って漏らしたけど…めぐるくんには聞こえなかったみたい。 その代わり、さっきから僕には笑顔すら向けてなかった副会長様が、冷たさを感じる目で睨みつけてきた。 ふぇ、なんで…? 「奏!そんなよそよそしく様付けなんて友達のすることじゃないぞ!!なっ、四葉!」 「いいんですよ、めぐる」 「よくないだろ!おれの友達の四葉と奏、ってことは2人も当然友達だ!だからさっ、3人でメシにいこう!!」 「ええ…っ、な、なにいってるのめぐるくん…!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |