・ 「や、なんちゅーか暇で…ちょお学校見て回りたいんやけど、ええ?」 「ああそういうことですか。そうですね、もう放課後ですし、いきましょう」 おーやった。 いやーホンマ暇やってん。 なんやゲームする気も起きひんし、ちょお見て回りたかったし。 べっぴん彼方先輩は何か仕事みたいのしとったみたいやけど、快く引き受けてくれたわ。 アカン、ホンマなーんで女やないんやろ…女やったら惚れとるわきっと。 「過去の卒業生の中には3年間迷子が治らなかった生徒もいるようなので、あまり森の中に入っていかないようにして下さいね」 「ウチそこまで方向音痴やないわ!」 「だと助かります」 「あ、めんどくさい思たやろ」 「恐らく僕たちが探すでしょうからね」 手間かけさせないで下さい、やて。ええ人そうに見えて結構めんどくさがりやなぁ…ハッキリいうし。 まぁウチもそないに出歩いたりせぇへんやろうし、大丈夫やろ。 にしても…、 「…青姦しほうだいやな」 「………」 「あ、ちょ、冗談やて!シカトはアカン!」 「冗談でもいわないで下さいよ。本当にあるんですから、合意でもムリヤリでも」 「ムリヤリ!?…き、気ィつけますぅ」 [*前へ][次へ#] [戻る] |