プロローグ その学園には、伝説と呼ばれた2人の平凡な男がいた。 1人目は、奇人と呼ばれ、彼の奇行さに誰もが怯えた水無月雨音。 一時期恐怖政治とも呼ばれる時代があったそうだ。 そしてそんな男のいとこである長野美麻が、2人目となる。 あまりのバカ加減に平凡ながらDクラスへ入れられ、だがそのDをまとめてしまった、本当に平凡でバカな男。 この2人は、もはや大和学園の伝説と化していた。 いい意味でも、悪い意味でも、だ。 だから生徒は期待する。 次にやってくる外部生も、そういった人間ではないのかと。 ……長野美麻が入学して5年後、つまり卒業して2年後の今。 "交換留学生" として、また新たに外部生が大和の門をくぐろうとしていた…。 ――下品にもほどがある!―― 始まるよっ! [次へ#] [戻る] |