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この僕がクラリときちゃうんだからそりゃもう会長たちが見たらズキューンと恋に落ちちゃうわけだよ納得納得。さらに無自覚!うわぁああ僕涙が出ちゃいそうですごちそうさまっ。



「……あれ、でも髪赤くない」

「こっちが地毛。あんときはグレて染めただけ」

「ふーん…」



"紅"姫って呼ばれるゆえんはその髪色からだって聞いたことあったから、ちょっぴしガックリ。これで生まれながらの赤を嫌ってて、会長がいうんだよ、『俺はその色、好きだぜ?』とかなんとか!いやーでも違ったのかー…あ、でもでも、あのピアスのこと知ったら理央どうするんだろ。

ハァハァちょー気になるっ!気になるけど僕からは絶対いいません!


それから理央の荷物の片付けを手伝うことになって、かんわいー服とかいっぱいで僕は脳内で理央に着せてみました。うん、萌えー。あ、ついでに写メも撮っとこうそうしよう。パシャッとね。んーかーわいーっ、今は僕だけが知ってるっていうのもなかなかの優越感だね。



「…伊織ーなんか本があったんだけどお前の?」

「えー?」


本ー?そりゃ元からあるなら僕以外ありえな…も、もしかして…。



「嘘、ちょ、僕の僕の!そのまま放り投げていいからすぐ手を離し…っ」

「何いってんだよ本が傷つくだろ?つか何のほ…ん…?」

「み、見てはいけないいいい!!」

「ギャアアアアッなんじゃこりゃあああっ」



悲鳴が可愛くないいい!じゃなくてそれは僕のBL本…っ!まさかベッドの上にまだ残っていたなんてぇ…うわぁあしかもそれは姉ちゃんに送ってもらった18禁本ではないですか奥さんっ!

あは…あはは、やっべースッゴい目で見られてる。



「なん…なんだ?これは…」

「うぅ゙…っと、それはBLの同人誌というものでして…つまり男×男のエッチ本?みたいな」

「な…っ!?///」

「うは、顔真っ赤萌えー…はっ、いやいやごめ。えーつまり、腐男子ってやつなんだけど…あ、腐男子分かる?男同士の恋愛を見るのが好きな男のことをそういうんだけどさっ」



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