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腹黒副会長こと、宇佐見律先輩。すっげー綺麗な人で、タチネコどっちにも人気のある先輩。ああああやっぱ案内は副会長がしてたのかぁあ部屋で片づけてないでこっそりあとつければよかった…チッ。しかも聞けばマジでチューされたっていうじゃん!キーッス!キーッス!…見たかった…。
「き、気持ち悪くないんですか?僕男で…」
「……へ?…え、ここの特色聞いたんじゃないの?」
「……あ、そうでした…ってことは細田君も…?」
「あー伊織でいいって。てか、んー僕は今のところノーマル?うん、ここにきてまだ恋してないしノーマルだ」
自分のことなんて考えたことなかったけど、男の誰かを好きになったことはない。あ、でも僕趣味のために写真撮ってて、それで生徒会信者だと思われてなくもないみたいだけど…つか、僕は男と恋するより見てる方が何倍もいいっ!
それよりもそれよりも、腐男子として…いやいや同室として唯一の休みどころとして聞いておかねばならぬことがございますっ。
「…理央ってそれ、変装だろ?敬語もムリして使わなくていいし、本当の姿見てみたいんだけど」
「……えっ!?いっ、へん、ちっ」
「いーって隠さなくて。でもってあれだ、昔もしくは今もどっかのチームのリーダーでメチャクチャ強かったとかいうんだろええけしからん!いやオイシイッ」
慌てる姿も萌えーっ!ああああどんな容姿だろ、背は低いから可愛い系かな?書記とどっちが可愛いだろう…いや、綺麗系でも僕は大歓迎だからっ…ってエスパー?とかその発想がまた萌えええ!!
「いいからとって!うわーこれであの "紅姫" だったらマジ王道!最高っ」
――ギクッ
「ゔ…」
「……え、マジで紅姫…?」
「ちょっ…な、んで伊織がその名前…」
「マジ…うっそ、っ…神様ありがとぉおヤバいヤバいヤバいマジでっ!?生BL生王道キターーッ」
会長が恋い焦がれて探してましたパターンいただきましたぁあっ!涎出てないよねっ?ああもうこの喜びを早く誰かに伝えた、…い?
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