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入ったらニャンニャンしてて顔真っ赤にして部屋飛び出すか平然と入ってくかするんだ。で、オタクの堤君を見てげんなりして殴りかかろうとしたとこを、殴り返しちゃって『お、お前…』『あ、いや…はは』みたいなとにかくフラグたっちゃう展開があるんだ!
……くぅ、でも残念なことにその一匹狼、同室者がいるし…違うとこでオイシイ展開になってくれることを祈ろう。
「……さ、開けて入ってみなよ」
「う、うん…これ使うんだ…ですよね?」
「そうそ、ピピッとね」
――ピピッ
「…お、お邪魔します」
「いらっしゃーい、んでもってお帰りー」
今日からはここが王道君の部屋でもあるからね。ノリでお帰りーなんていってみたんだ。そしたら…、
「っ…た、ただいまっ!」
「ぅ…わ、かわいー…」
スッゴい嬉しそうに振り返っていうんだもん。オタルックしてるはずなのに僕まで可愛いとか思っちゃったよ!やべー総受けメンバーに僕は入ってないはずなのにっ。ただの傍観者だってば。いや…うんまぁ、こういう場合大体が過去ありだからな。堤君も何かあったんだろう。
……って、あ、もういねーし。どこー…っと、みーっけ。寝室見てたみたい。
「…え、一つだけ…?」
「あーうん。なんでか部屋は個室じゃないんだよ。二段ベッドだし、金のかけかた間違ってるよなー」
「うわっ!いつの間に…てか、二段ベッド…」
朝起きたら隣の部屋でアンアン可愛い声が聞こえましたごちそうさまですジュル…ってパターンがないじゃないかぁあ!ぼ、僕はベッドの下で静かに聞き耳たててるんで、ぜひ皆さん夜這いにきて下さいっ!
よーし、じゃあ生徒会の説明でもしてやりますか。うーん、王道ならすでに1人2人と会っててもおかしくないんだけど…。
「理事長室までは1人でいったのか?」
「あ、いえ、律先輩という人に送ってもらいました」
「律先輩…はっ!も、もしかして腹黒副会長!?もう接触してたのかなんてこった影から見ておくべきだったぁああ!!」
(なんだコイツやっぱマジこえーっ!)
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