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…さて、まず中に入ったらこの人に挨拶でしょ。1ヶ月前もみーんな挨拶してったんだよね、新入生は。どんな高飛車なお坊ちゃんでもなぜかみんな。それだけ親しみのある人で、実は僕の茶のみ友達でもあるんだ。この寮の管理人さんは。
「六じぃ、編入生連れてきたー」
『ほっほ、わざわざありがとの』
「なーにいってんの、六じぃに挨拶なしでこの寮には入れないっしょ!堤君、ここの寮の管理人の六角さん。こっちが編入生の…」
「あ、堤理央です。今日からお世話になりますっ」
うんうん、ちゃんと年上を敬うことも出来るしうるさくないし、今流行りのアンチ王道ではなさそうだな。だってほら、アンチ王道だったら僕巻き込まれて脇役受けフラグたちそうじゃん?いやー安心して萌えを堪能出来ますな。
優しい、物腰の柔らかい六じぃ。もう60近くてここに長い間勤めてるんだって。だからこの学園のことを聞くなら誰よりもこの人!先生に思いを寄せてる人以外はみんながこの人を一番に頼りにしてるんだ。
……あっ、さすがに六じぃでカップル作ったりしないからね!年の問題じゃなくて、そういうことをしちゃいけないんだ、六じぃはっ。さて、案内の続きだ。
「じゃあ六じぃ、バイバーイッ」
『ほっほっほ』
「じゃー案内の続きな。こっちの扉は寮用の保健室」
学校にもあるけど寮にもね。ほら、1kmも離れてるし。あのショッピングモール、薬だけはないからさ。それからやけに豪華だと王道君もいった扉は食堂。むふふふ、オムライス頼んで食べてるとこに誰か登場。おいしい…オイシすぎる!
僕は期待してるからねっ!
それからさらに説明をした。寮は実は7階建てだとか地下があるとか。いやー中等部からいるから僕はもうこの豪華さには慣れちゃったけど、驚く理央を見てやっぱ普通じゃないのかと改めて思ったね。ねーちゃん、僕、染まってるっぽい!
「お、ついた。じゃーん!ここが僕たちの部屋でーす!ほんとは一匹狼くんと同室が良かったんだけどまぁ話を生で聞けるし…」
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