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今日のお昼には来る予定なんだよ。とにかくいらない本を先にまとめて、六じぃに連絡を入れた。その1時間後、業者の人が荷物をとりにきてくれたハイテクさはいうまでもない。

くぅぅ…!あとちょっとで夢が叶うぜぇえっ!それまでに片付け終わらせるからね!







…僕は思いました。本土から島までは橋一本で、寮から学園までも道一本。うん、『やべー迷っちゃったよ、あ、人発見ちょっと道教えてもらいましょー!』イベントがないじゃないかぁああ!この道で迷うことまずないでしょっ!迷ったら萌えの前に全力でバカだって叫ぶ自信がありまする隊長。

ちっくしょー…建物の裏手は確かに山だけどさ…なぜ一本道にしたんだ山之内理事長っ!



「はぁ…ん?」


こっちに向かってくる人影発見。そいつを見た瞬間、テンションは一気にMAXまで上がった。


「キターーッ!!ktkr!やべーマジ夢叶ったじゃん神様ありがとぉおおっ」



160ちょいしかなさそうな身長!モッサモサの黒髪 (カツラだろう) にこれまた時代遅れなメガネ (しかも瓶底黒縁っ)!こんな分かりやすそうなオタク変装だけど周りはなぜか気づかない王道パターンいただきましたぁあっ。



「ハァハァ、GJ!」

(な、なんだコイツ…!)



これから僕はリアル王道という名の天国への階段をのぼります…姉上、報告は逐一させてもらいますけど要点まとまってなかったらごめんね…っと、ヤバいヤバい。初対面の人にこんなこと思ってる場合じゃなかった。



「んん゙っ、僕は細田伊織。今日から君の同室で、今日は寮の案内を頼まれたんだ。これからよろしくなっ」

「あ、お…僕は堤理央です。こちらこそよろしくお願いします」

「っ…うんうん、すっげーよくしような!…っと、じゃあさっそく案内するよ」

「はい、お願いしますっ!」



ムリに使ってそうな敬語。俺を僕と言い直す感じっ、意外にかっわいー声!これは期待出来るぜヒャッホーウ!ニヤニヤが止まりませぬな。



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