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背中に手を当てて痛みに耐えてれば、今度は理央がシュンって…シューン!ってしちゃったんだけどなにこれ萌えっ。とと、とにかくこれを写メらない手はないな…はっ、そうださっきのももう一度やってもらって…!
「さっさといこーぜ。行く場所あるんだろ?」
「…あ、そうでした。…ちぇっ、理央はあそこのモール、もういった?」
「ちぇって…まだ。あそこいくの?」
土日にいこうと思ってたんだ、だって。え、なにそれ僕とじゃないってことは…ワンコか!デートかそれっぜひあとをつけてってもいいですか…!って聞いたとこでダメっていうだろうし、勝手についてくけどね。
それからちゃっちゃと移動して中に入った。うん、もちろんそのときの理央のリアクションは萌え萌えするのに十分すぎてまた写メ撮ったけど。パソコンの中にデータ凄いことなってるし…うはぁ僕幸せぇ。
「え…こ、ここ?」
「そー!ハァハァ早くテツさんと会ってオトすがいい…!ほら早く早くっ」
「わ、あ、ちょ…っ!」
『『な、なんでオタクがここに!?』』
『出てけっ!この店から出てって!』
「え…うわ、えー…」
理央がお店に足を踏み入れたとたん、中にいた子みんなが理央に罵声を浴びせ始めた。内容はどうでもいいみたいだけど、その迫力に若干引いてる理央萌え。さぁ!さぁここで助けにくるんだテツさんっ!
コイツは俺のだとかいって匿っちゃってぇえ!!
「チッ、ギャーギャー俺の店で騒ぐなガキ共」
き、キタ!
「出てけ、今日はもう店じまいだ」
『『ええーっ』』
『そんなぁっ』
理央のためにお店まで閉めちゃうなんてぇえいつの間に惚れたのテツさん!ぐはぁはぁっ、息が詰まる…っ、興奮しすぎて倒れそ…っ。しかも知らないうちにみんな帰っちゃってるしさすが人気者のテツさん。キャー理央もテツさんを見つめてるー…っと。
「いーの?お店」
「大丈夫だろ。ちょっと入荷が遅れて物も少なくなってきたし…明日の分をとっといたまでだ」
「んな適当な…テツさんらしいけどさ」
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