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「なっ…う、裏切り者ー!」

「ははは僕は趣味を優先する人間なのさ!」



ホントは生で見たいけどガマンするっ。だから帰ってきたら詳しく聞かせてね?と平凡ウインクを理央に投げつけてあげた。って、んなぁああ!なにしてんのチャラ男ー!



『『イヤアアアーッ!!』』

「それいいいいい…!!」



俵担ぎ!あーお姫様抱っこじゃないのがあれだけど…でもそれは会長の特権と考えればナイス選択!GJ!だてにチャラチャラしてないねっ!てか…あれお尻触ってるよね!?僕には分かる、チャラ男がさり気なくお尻撫で回してるのが!ハァハァけしからんいっそのこと穴触れ!



「ちょ、アングルわる、」

――ガタン!

「……離せ…」

「克己!」

「っ、…こ、わー…」



ちょちょ、ワンコがキレた…いや、キレて欲しかった場面だけど、…怖いです。理央にべったりとはいえさすが『鬼人』と呼ばれる不良様…それに上乗せするように会長の威圧感もヒシヒシと。ら、乱闘でも起こすつもりか…!?

く、ならもっと距離をとって傍観せねば!



「すいませ、ちょ、通し…」

「か、克己!」

「……お?おお、理央ってば何いってくれんのかなー」

『ちょっとアンタうっさい!』



すいませんね性分なんです睨まないで下さい写真もう売らねーぞチワワめ!ああっ、ほら理央の言葉聞き逃しちゃったじゃんか…なんか最後に頼むとかなんかいってた気もするけど、理央は2人に連れていかれてしまった。

…うん、とりあえず去り際もカシャッとね。



「っ、…なん、で…」

『許せないあのオタク…!』
『羨ましいぃっ』

「いやー悔しいよねワン…赤塚。でも仕方ないさ、これぞ王道なんだから」

「…伊織…それ慰めになってねぇ」

「え?」



え、そう?だってまさに王道パターンじゃね?結局は連れて行かれちゃうとことかワンコに「待て!」を命令しちゃうとことか!あーいいもの見せてもらっちゃった…理央、何されんのかな。教えてくれるかな…ケチだからなぁ。



「…あっ、ご飯きてる!まー赤塚、とりあえず今は食べようっ」

「……うぜ…」

「伊織、あんま話しかけるなよ?…伊織が今、ターゲットにされてんだからな」

「ターゲット?…ん、そういえば…」



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あきゅろす。
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