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――ザワッ

「…む、キタコレ、失礼!」

「は?伊織っ!?」

「さーさーさー誰だ誰だーっ?」



このざわつき方はまさに生徒会!てかこんな早くに来るなんて珍しいな…はっ!もしかして理央に会いに?…っ、ありがとう神様ぁああっ!!ってうわー会長とチャラ男じゃん!ははっ、最高っ。

…あ、とりあえず写真も撮っとかないと…。



「こっち一枚お願いします!…あっ、それいいッス!」

――カシャ、パシャッ

「会長様会長様、こっちです!」

「…あ゙?っせぇな…っと、」



理央への誘導作戦せ・い・こ・う!写真撮りつつも理央のいる方を教える僕ってなんか凄くね?…いや調子乗りましたハイ。とにかく会長は理央に気づいたみたいで、さっきよりも確かな足取りで進んだ。

僕はそれに合わせて写真を撮りつつ移動する。



「よぉオタク…いや、理央、だったな。昨日振りだなぁ」

「っ…そ、そうでしたっけ?会長様…」

「ハァハァとぼける理央ナイスッ」

「悲しいなぁあんな熱烈なキス、してやったのに…」

「っ…!///」



ギャアア今の会長エッロー!ペロッて下唇舐めたよ。そりゃ理央も赤くなるよ僕だってヤバかったし。ハァハァもう一回キスしてしまえ!覚えてないフリをする理央に『思い出させてやるよ…』ってキスしちまえ会長!

と思ってたら保が口出しをぉぉ…っ…いい!いいよ取り合いとか最っ高!いけ、んでもって最後はやっぱ天下の会長様が勝つに限る。



「…テメェを生徒会室へ招待してやろう」

「はあ!?」

「あの律も気に入ってるみてぇだし、向井はここではやめろというしな。な、優しいだろ」



自分でいっちゃう俺様っぷり、見事ッス。まさかのご招待発言と、腕を掴んだことによって周りはヒートアップ。うん、あの階にすら僕ら一般生徒は入れないからね…そこをやすやすと招待されるなんて、殺したくなるよねー。

ハァハァ、僕は勧めるけど!…っと、なになに、理央ってば僕を見つめちゃって…残念だけど僕は攻め要員には入ってないんだよなー。てか、



「ごめん助けれないナニコレすっごいオイシイんだけどハァハァ、今日の夜報告ヨロ!」


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あきゅろす。
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