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「モッサリオタク!慣れてない敬語っ。秘密ありまくりな過去っ、これぞ王道!」
「…まーた始まったなー…」
「哲治さんはいいですよ、たまにでしょう?俺なんて毎日…っ」
「はは、まーいいじゃねぇか。お、そこのタバコとってくれ」
「もう吸ったんスか?!……はぁ…伊織ー戻ってこーい」
あのオタクの下はスッゴい可愛いんだよキュンキュンしちゃうくらいヤバいんだよ!…っとおおでもこれは僕からいっちゃいけないよね、うん早くバレてほしいなーあーでも気づかない攻めにも萌え。気づかれてるのに変装続ける理央も萌え。素敵な未来パターンがいっぱいじゃん!
…はっ、これはもしかして僕が好きなようにも出来たりするのか…?す、素敵すぐるぅううう!!王道をプロデュースッ!…いや、僕は生で自然なままの王道が見たいっ。ハァハァッ、理央何してんだろ気になります。
それからそれから…、
(ま、これでこそ伊織だけどなー)
(楽しそうで何よりじゃねーか)
◆
「ごっめん…マジごめん」
「いやいいって、今日は予定もなかったしさ」
「ゔー…ほんとBLのことになると止まんなくなっちゃうんだよなぁ」
「すげー楽しそうな顔してて、俺らもなんか楽しかったしさ」
た、保…!
いいやつすぎるでしょ。だって僕、5時間も…とはいわないけど、1時間近く王道について語っちゃったんだよ?その間2人は僕を咎めることなく話を聞いてくれて、テツさんもお店あるのに…。
タバコ、明らか一箱終わってたもんな…またやってしまった。いっつもこうなんだよ…2人とも優しすぎ!いい人たちに巡り会えて僕幸せッス!
まぁ、それからレジが凄いことになってて僕も少し手伝い、6時になって一足先に帰ることにした。もうほとんど暗くなってるけど、いい感じの夕日が寮までの道を照らしてくれてる。…そだ。
「ごめん保、もうちょいいーい?」
「…ん?忘れ物か?」
「んーちょっとね」
「ああ…いいよ、伊織の好きなだけ撮ればいい。待ってるから」
「ありがと!」
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