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「…だから俺を巻き込まないでくれ…」
「んー…なんかいったー?」
「いーや。たくさん買ってもらえるといいな」
「うん!理央のおかげでいいショットがたくさんあったしねー今までの中で一番プレミアつくかも。ハァハァその写真で何するんだええ?けしからん詳しく知りたいっ!」
カチカチとパソコンをいじりながらハァハァ。っといけない、涎を垂らしてしまうとこでした。テツさんケチだから部屋汚すと賠償金とかとるんだよな…タバコの吸い殻は平気でほったらかしにするくせに。よーし、全部コピー出来た。
どの写真を使うかはテツさん次第だからね。くっ、雇われオーナーのくせにファンクラブ店長ってだけで結構な権力持ってるし…んーテツさん抜けてこれないのかな。理央の話したかったのに。
「はー…おい、コーヒー」
「いれてありますよ」
「おー。灰皿もとってくれー」
「肺真っ黒になって死にますよ?」
「いいんだよ、タバコねぇ方が早死にする」
も、…萌えええ!!なにこの会話夫婦ですかそうですか い・つ・の・ま・にっ!あぁあでも保には理央を攻める『爽やか青年』のポジションが…っ、でもでもこっちのCPもオイシすぎる。
「…で、上機嫌な伊織はどうしたよ」
「そうそう聞いてよテツさん!ついに…ついにっ!待ち望んでいた王道編入生がこの学園にやってきましたー!」
「……、…へー」
「いやへーじゃないから!スッゴいことなんだってば!僕がどれほどこのときを待ちわびていたか…まずさ、王道。王道って分かる?」
「あー」
「そうなんだよまさにこの学園のことをいうんだよ。全寮制男子校!金持ち校!家柄重視にイケメンがやる生徒会!族!親衛隊!」
俺様に腹黒チャラ男ワンコ小悪魔あぁあほんとは双子とヘタレとかも欲しかった!!でも今のままでも十分なほど王道すぎたこね学園に、僕は始めのころは過呼吸になってよく保健室に運ばれたね!…そういう過去もあったんです。
ここにくるたびにその王道の素晴らしさをテツさんにも伝授してたはずなのに…はぁ、どうしてもっと喜ばないかな。今回の編入生のことは胴上げをしてもいいくらい喜ばしいことなのにっ。
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