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「……っとと、職員室に到着ー」



あっはっは。さっきの子たちで寄り道しちゃって、約束の時間より10分も過ぎちゃったよ。いやー恐るべし生BL!くぅー今日も姉ちゃんに送らないとなっ。



「失礼しまーす。遅れてすいません鈴木せんせー」

『…ああ、待ってたよ細田君。少し話があるんだ』

「え…っ、も、もしかして…!?いやいやいや確かに隠し撮りはしてますけどほらそこは学園内さらには自分の中に留めてるってことでご勘弁をぉお!!」

『…?ああ、君は写真が趣味だったね。でもそうじゃないから話を聞いてくれるかな』

「はい」



ヤッベ、早とちり。…あ、ちなみに今先生がいったように、僕の趣味は「カメラ」。首から下げた一眼レフは真剣なときに、左ポケットに入ってるデジカメは…まぁまた今度。で、右にはケータイで、これは腐趣味用。とにかく写真を撮るのが好きなんだー。

うわマトモ、とか思わないよーに!



『それで話しっていうのは、君今1人部屋だよね?』

「あ、はい。悠々自適に暮らしてます」

『…うん、それなんだけど…GW中に編入生が来ることに決まってね。部屋入れるようにしといてほしいんだ』

「…えっ、へ、編入生…?」

『ああ、こんな時期の高等部に珍しいけど…残念ながらクラスは違うけど、仲良くしてあげるようにね』



話はそれだけだ。当日は寮の案内も頼むね。それだけいって先生は仕事に戻っていった…。


っ…つ、ついにキターー!!姉ちゃんやったよ僕の在学中に念願の編入生!うわーどんなやつだろ、変装バッチリなオタクか!?人を妙に惹きつける小動物平凡かっ!?なんでもいいから総受けになるやつこーいっ!

この学園、俺様会長も腹黒副会長も小悪魔書記もチャラ男会計もいんのに、それらを相手する受けがいなかったんだよ!この際変装してない美人でもいいっ。やっと…やっと "王道" を間近で見られるぜヒャッホーウ!



「……はっ、もも、もしかしたらニャンニャンも見れる…!?」



同室ってことはきっと会長たちが夜這いにきて、アンアンいってるとこ見れるに違いないっ!僕の人生バラ色じゃんってかBLってバラだからまさに?みたいなっ!



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あきゅろす。
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