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とってつけた敬語なんかどうでもいいっ!理央の後ろに見える真っ赤な髪はすっっっごく見覚えがあって、すっっっごく理央と知り合って欲しかった攻め要員なんだけど!?まさか午前中にもうっ?!あれか、理央は2組でホストセンセーでうわぁああマジでぇえ!?



「あ、…そうなんです、一緒でもいいですか?決して悪いやつじゃないんで…」

「い、いいともぉおお!むしろ大歓迎だよつか2組だったんだ!ありがと神様夢叶いましたキたワンコ攻めーっ!萌えーっ」

(何、コイツ…)



GJ理央!GJ理事長!2組にしてくれてありがとうございましたっ。しかももう懐いてるし、うはー僕睨まれてるっ!保も睨まれてるぅうこれぞワンコ不良!もっと警戒心剥き出しにしてぇえ!



「いや、でもほんと凄いな、赤塚と仲良くなるなんて…」

「あー…確かに」

「それはその…色々ありまして」



保とワンコは実は同室で、顔見知りなのは僕もよく知ってる。ほんと人に寄りつかなくて保ですら滅多に話したことないっていってたのに…あの生徒会の次に恐れられている『鬼人』を手中におさめるとは…ん?鬼人?



「…あ、そっか。同じチむごごご!?」

(いーおーりー?バラすなよっ)



ひぃ、何もいわれてないのに理央の心の声が聞こえてきまする…。つか口に当てた手、小さいくせに力強いんだけど…あ、これぜひワンコにやってほしい。そしてワンコはその手のひらをペロ…ッと、あーほら睨んでるじゃん!手を離さして台布巾で拭って…オイシイけど僕悲しーっ!

あー…うん、悲鳴は凄くなった。僕にも飛んでくる罵声に、保は心配そうな顔で声をかけてくれた。…けど、平気じゃん?


それより、このワンコ不良ね。名前は赤塚克己。真っ赤なショートの髪に怖い顔。でも抱かれたいランク4位の人気者だ。確か、理央のチームaaaの鬼人だったはず。

きっとそのおかげで今スッゴいオイシイもの見れてるんだろうな。元からの知り合い…『探してたんだ』『ごめんな…もう勝手にいなくならないから』『理央…!』みたいな?うほぁあけしからん!もっとやれっ。

……っと。



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